TOEIC試験において、2つ目のリスニングセクションに当たる「Part2」。
2016年に新形式へ移行してからその難易度は少々上がっており、出題傾向にも変化が見られます。
しかし、このパートは1つ前の大問Part1と同じく聴き取る英文が短いので、それほど高いリスニング能力がなくとも満点近いスコアを出すのは可能です。
本記事では、筆者が試験を受験してきた中で高い必要性を感じた“効率的な勉強法”や“解き方のコツ”を解説していきます。
Part2に苦手意識のある方、リスニング能力を高めたい方は参考にしてみてください。
TOEIC Part2の概要
Part1に続くリスニングセクションのPart2は、読み上げられた英文に対する適切な回答を選択していく問題です。
問題冊子に文章や写真、イラスト等の印刷はされておらず、解答用紙を見るだけで解き進めていけるようになっています。
問題数と回答の流れ
問題数は全部で25問。
1つの英文の後に選択肢となる3つの回答が放送されるので、その中から最も会話の流れに合っているものを選んで解答用紙にマークします。
特徴
Part1のような問題を解く上うえでヒントとなる写真がない分、音声に集中しないと正解が全く分からなくなってしまうのが難点。
しかし、後のPart3・4に比べると英文の長さが短く、得点源にしやすいパートです。
TOEIC Part2は新形式になって難しくなった?
TOEICが2016年から新形式に改訂されてから、Part2の難易度は以前に比べて上がったように思います。
平均的に、25問中7問ほど少し難し目の問題が出題される印象です。
TOEIC Part2の効率的な勉強法
Part2のリスニングで聴き取る英文は非常に短いので、比較的短期間でスコアアップが目指せると言われています。
ここでは、より“効率的な勉強法”をまとめました。
勉強法①:TOEIC対策用の単語帳で「単語力」を上げる
リスニング能力を上げるためにまず必要とされるのは、“「単語力」を上げること”です。
TOEIC対策用の単語帳を使用し、試験に頻出の単語やフレーズを身につけていきましょう。
筆者が実際にやってみて効果的だったと思う単語の覚え方は以下の通り。
-
知らない単語があれば、ノートに書きだして覚えるまで何度も復習します。
単語以外にその単語を含む例文も一緒にまとめておくと、実際に会話文に用いられた時のイメージも持てるのでおすすめです。
勉強法②:「シャドーイング」と「ディクテーション」
リスニングの音声に合わせてなぞるように英語の発音を真似る「シャドーイング」と、聴こえた英語をそのまま書き取っていく「ディクテーション」は、Part2のスコアアップをより早く目指すために必須の勉強法です。
- 英会話の速さについていけるようになる
- 正しいイントネーションが身に付く
- ネイティブの発音に近くなる
- 英語のリスニング能力が向上する
- リスニング中の集中力が高まる
- 英会話の速さについていけるようになる
- 英語のリスニング能力が向上する
- 単語と単語を繋げて発音する「リンキング」が聴き取れるようになる
- 英語を早く書き取れるようになる
どちらについても、教材が豊富に存在する点が便利かつ魅力的。
大好きな洋画を観ながら、洋楽を聴きながら勉強できるので普段の生活の中でも手軽に取り入れてもらえます。
大切なのは、2つの勉強法を同時進行で行うことです。
勉強法③:問題数をこなす
Part2の問題形式パターンに慣れるには、TOEIC公式問題集を使用して問題数をこなすのが効率的。
目安として2回分の試験を解いておくことで、ほとんどの問題形式に触れられると思います。
TOEIC Part2の解き方のコツ
試験当日にも役立つPart2の“解き方のコツ”をご紹介します。
解き方のコツ①:「5W1H」を意識して聴く
Part2のリスニングには、疑問詞「5W1H」を含む文章が多く見られます。
- When do you~?
- Why do you~?
- What do you~?
- Where do you~?
- How do you~?
- Who~?
この他、「Which」や「Whose」が用いられることも多いです。
これらは文頭の単語さえ聴き取れれば解ける可能性があるので、最初の音を特に意識して聴くようにしてください。
解き方のコツ②:ひっかけ問題に注意する
一番初歩的なひっかけ問題。
いかにも文意に沿っていて正解のように見えても、主語だけ全く違う選択肢には注意するようにしましょう。
初めに流れる英文と発音が似た単語が含まれる選択肢には、注意が必要です。
一例を挙げるのであれば、文中に含まれる単語と似たような名前の人物を登場させるようなもの。
このような選択肢は不正解の場合がほとんどなので、覚えておくと良いでしょう。
初めの英文が過去形なのに対し、現在形や未来形の回答をしている選択肢はいかにも正解のような雰囲気を感じるものが多いです。
しかし、時制が一致していないものは絶対に不正解なので、自信をもって除外してしまいましょう。
解き方のコツ③:分からなければ消去法を用いる
Part2の選択肢は3つしかないので、消去法は“スコアアップを狙うのに効果的な解き方”と言えます。
多くの方は「正解を見つける」ことに意識を向けていると思いますが、そうではなく「間違いを除外する」姿勢で解いていくと良いでしょう。
さらに、間違いだと思う理由を解説出来るまでのレベルに到達すれば、Part2で満点を取るのも現実的な目標となってきます。
解き方のコツ④:直接的な返答をしていない選択肢に注目する
新形式になってから、「Yes」もしくは「No」で始まる選択肢が答えになる可能性は少なくなりました。
その代わりに増えたのが、直接的な答えにはなっていなくても意味的に適切な選択肢が正解である問題です。
初めの英文が疑問形だからという理由で、すぐに選択肢を消去しないように注意しましょう。
TOEIC Part2は対策次第でかなりのスコアアップが狙える
以上、TOEIC Part2 の“効率的な勉強法”や“解き方のコツ”をご紹介しました。
このパートについてはTOEIC対策用の単語帳と公式問題集、さらにシャドーイング・ディクテーション用の教材があれば十分に満点を目指せるとお分かり頂けたかと思います。
本記事でご紹介したスコアアップ法はいずれも筆者が試してみて効果のあったものなので、これからTOEIC試験を受験する予定のある方、このパートに自信を付けたい方は参考にしてみてください。
他記事ではPart1や、Part3以降の勉強法にも触れていきます。
興味のある方はそちらも是非ご覧ください!