勉強を継続する方法やコツを徹底解説!

「小さいことを積み重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道だと思っています」

これは、元メジャーリーガー・イチロー氏がMLB年間安打記録を塗り替えた時、記者会見で残した名言です。

当時、この言葉に感銘を受けた方は、とても多かったのではないでしょうか。

「勉強」も、一つ一つの積み重ねによって大きな成果をあげることができます。

しかし、勉強を継続することは、なかなか難しいことです。

勉強が継続できないという方は、次の方法を試してみてください。

勉強を継続させるコツ

自分を知る

勉強を継続させたいという方は、「自分を知る」ことから始めてみてください。

まず、過去の成功体験を思い返し、自分がどうしてそれを成し遂げられたのかを考えてみます。

「仲間と一緒だったからできた」「一人で黙々とやれたからできた」「好きだったからできた」など、何かしらの理由があるかも知れません。

そこから分析できるのは、「自分がどのような状況だったら頑張れるのか」ということです。

人は十人十色で個性があり、価値観も違います。

全員が同じ状況で頑張れるわけではないのです。

自分の性格、フィットする状況、きっかけは何なのかを解き明かしてみましょう。

それと同じような状況・環境を作り出せば、自ずと勉強も継続していくことができます。

生活の時間割を作る

日常生活における行動のほとんどは、習慣化したものです。

ご飯を食べる、お風呂に入る、テレビを観る、歯を磨く、スマホをチェックするなど、日常生活で当たり前にやっていることは習慣化されているため、特に意識しなくてもそれらをこなすことはさほど苦ではありません。

今の日常生活に勉強をする時間を加えた一日の時間割を作り、その時間割通りに過ごすようにします。

たとえ勉強の時間になって問題集を開き、実際に勉強していなくとも構いません。

「時間になったらちゃんと問題集を開いた」ということが大切なのです。

机に向かっている時間が習慣になるので、自ずと勉強をする時間が生活の一部になっていくでしょう。

ノルマを決める

試験日など、目標とする日にちが決まっているならば、その前日までにこなす課題を決めてしまいます。

例えば「〇〇日はこの教科の問題集の何ページから何ページまでやる」というように、全日程のスケジュールを決めてしまうのです。

そして、その日はそれ以上やらなくて良いとします。

あてもなくひたすら勉強するのではなく、毎日のゴールを決めるのです。

ゴールが見えていれば、それに向かってこなせばよいだけなので継続しやすいでしょう。

シズリーくん

スケジュールを決めてしまえば、課題の漏れもなくなります。

小さなきっかけを目標として積み上げていく

「勉強しなければいけない」、漠然とそれだけを考えると、なかなか重い腰をあげられません。

やりたくないなと思うことは、大抵の場合、始めるまでが苦痛なのです。

「勉強をする」という大きな目標ではなく、勉強に辿り着くまでの行動を達成することから始めてみましょう。

「まず机に向かうために立ち上がる」とか「筆箱を出す」など、勉強を始めるまでの行動一つ一つを目標とするのです。

これは「行動科学マネジメント」の考え方で、辿り着くまでの行動を仕組み化して習慣にするというもの。

最終的に「問題を一つ解く」まで辿り着けたなら、勉強を始めるきっかけとなります。

一度始めてしまえば、次第に勉強の波に乗っていくことができるでしょう。

シズちゃん

作業を始めて、いつの間にかスイスイ捗っているという現象を「作業興奮」と言います

インスパイアされた言葉などを書いて壁に貼る


冒頭で紹介したイチロー氏の名言のように、自分の心を揺さぶってくれた言葉があるならば、紙などに書いて壁に貼ってみましょう。

あるいは、スマホの待ち受け画面にしても構いません。

その言葉を目にするたび、インスパイアされた時の衝撃や感動が思い出され、奮起するきっかけになるでしょう。

どんな成功者でも努力を積み重ねていますし、たとえつまずいたとしても、けして諦めることがなかったから成功にたどり着いています。

それは特別な能力ではなく、単純に継続する力です。

偉人たちはとても素晴らしい言葉をたくさん残してくれているので、心に突き刺さる名言がきっと見つかります。

シズリーくん

「誰よりも3倍、4倍、5倍勉強する者。それが天才というものだ」
これは、エジソンとも親交があった医学者野口英世の言葉だよ。

途中でもやめる

勉強中に何か別のことをしなければいけなくなったとき、あえてキリの悪いところで中断するようにします。

大抵の人はキリのよいところまでやろうとしますが、キリよく終えてしまうと次につながりにくくなります。

キリの悪い途中である方が、気持ち的に中途半端なので続きが気になってしまうのです。

そして、人間はキリの悪い方が強く記憶するといいます。

連続ドラマなどでも気になるところで終わる方が、時間が経ってから続きを観るときに、前回の内容がすぐに思い出されるのではないでしょうか。

一話完結のドラマだと、前回がどんな内容だったのか少し思い出しづらいのです。

勉強も同じ要領で、キリが悪い方が覚えやすく思い出しやすいということです。

やる気はいらない

勉強を継続するのに、やる気は不要です。

やる気には、波が出る恐れがあるからです。

やる気がなくて怠けることを経験してしまうと、継続していくことが難しくなります。

やる気に左右されるのではなく、勉強は当然の行動の一つにしなくてはいけません。

やる気に満ち溢れ、勢いそのまま持続できるならよいのですが、なかなかそれができる人は少ないでしょう。

やる気があってもなくても、苦と思わずに継続できるようになることが大事です。

シズリーくん

はりきりすぎるとそのモチベーションを維持することが難しくなるよ

勉強場所を決める

「勉強をするためだけの場所を決める」という方法も効果があります。

カフェでよく勉強をしている人を見かけることが多いと思いますが、彼らは勉強をするためにカフェに来ています。

普段、寛ぐために利用をしているカフェではなく、勉強をすることのみが目的である別のカフェを探しましょう。

「〇〇カフェ=勉強をする場所」と、頭の中で紐付けてしまうことによって習慣化できるのです。

何もカフェにこだわる必要はありません。

図書館でも自習室でもどこでもよいので、勉強をするためだけの場所を探してみましょう。

自分にフィットする勉強方法を探す

勉強というのは、必ずしも長い時間やればよいというわけではありません。

長い時間集中することは、とても体力が必要で容易ではありません。

効率のよい勉強方法は、様々な方が提案してくれています。

勉強の仕方がいまいちわからないままひたすら問題を解くのではなく、まずは自分にフィットする勉強方法を探すことが大切です。

「この方法なら勉強しやすいな」と思えたら、勉強をすることが少し楽しくなるでしょう。

そして、面白いほど勉強が捗るようになれば、むしろ勉強が好きになっていきます。

ライバルを見つける

勉強を継続させるには、動機が必要です。

なぜ勉強するのかという理由をはっきりさせるために、ライバルという存在はとても効果的です。

「あの人よりもいい点をとりたい」「あの人にだけは負けたくない」という思いを心に秘めておくことで、闘志が湧くでしょう。

負けたくないという気持ちを持てば、サボっていると焦りが出てくるので、勉強しなければと思うようになります。

「せめて最下位だけにはなりたくない」というものでも構いません。

少しばかりのプレッシャーを感じるくらいがちょうどよいでしょう。

知識は永遠の財産


お金やモノなどは、使うと無くなったり、減ったり、時には盗まれたりすることがあります。

しかし、得た知識は、使っても無くなったり、減ったりしませんし、盗まれたりすることもありません。

知識は、誰にも奪われない唯一の財産なのです。

そして、いくらでも貯め込むことができます。

勉強を習慣化することで得られるものは計り知れないので、なんとか継続できるよう頑張ってください。