絶対取得!【保育士】についてまとめてみた Vol.1

無邪気な笑顔に囲まれて仕事ができると思いきや、泣き顔や怒った顔までみせてくれる子どもたち。

保育士になった当初はそんなギャップに動揺も隠しきれなかったけれど、日に日にそんな愛おしい子どもたちの幼少期を担える保育士になって、本当に良かったって思う。

あのとき、ちょっと難しい「保育士資格」にチャレンジしてみたことが、良い選択だったんだなって心の底からそう思う。-

近年、大きな社会問題にまで上がっている、待機児童問題の解消のためにも、保育のプロである保育士になれば、社会に対しても大きく貢献していくことができます。

「保育士」とはいったいどんな職業なのか、さっそく見てまいりましょう。

保育士とは

保育士とは、保育園や託児所、学童保育施設などの保育施設で、子どもたち一人ひとりの心と体の成長をサポートする重要な仕事です。

そのため、保育の現場では、子どもの発達段階に沿って必要事項を定め、その成長のサポートをしていきます。

また、保育士は子どもの面倒を見るだけではなく、保護者には子育てのアドバイスをすることができます。

そのため、子どもたちからだけではなく、保護者からもとても頼られる存在となります。

保育士に向いている人とは

では、どんな人が保育士に向いているのかについても、見てまいりましょう。

ですが、保育士を目指そうとしている人が、瞬時に、向き不向きの判断をされることは重要ではありません。

保育士となってから、日々の業務を通して少しずつ鍛えられていくこともあります。

そのため、将来的に「保育士に向いている人」になっていくことも、十分可能なことなのです。

それも念頭に、保育士に向いている人の特徴をあげてみましょう。

大きく5つあげられます。

1つ目は、「保育士としてのプロ意識」を持っていることです。

それは、保育士という仕事が、子どもたちの成長を支える重要な職務であることを良く認識していることです。

そして、それに携わっている自分に誇りを持ち、子どもの良い部分は褒め、悪い部分はしかってあげられることが求められます。

子どもたちの喜ぶ姿が愛しくて、つい甘やかしてしまうとか、自分も遊びに夢中になってしまうとか、子どもたちの動きを見てあげられないようでは保育士の適性はありません

2つ目は、「体力」です。

子どもたちを抱っこしたり、おんぶしたり、一緒に校庭を走り回ったりと、全力で動き回る子どもたちと接する保育士の仕事は、肉体労働であり、想像以上に体力がいるものです。

さらに、保育施設では様々な病気も流行りますので、簡単に病気にかからないように、日頃から自分の体調管理にも気を配っていきたいところです。

このことからも、体力があって、自分の体調管理に意識の高い人が向いているでしょう。

3つ目は、「コミュニケーション能力」です。

クラスの担任の先生が明るくて、笑顔を絶やさないとき、その優しい雰囲気の保育士の先生のおかげで、クラスの雰囲気がぱっと明るく、優しい雰囲気に包まれます

また、そんな先生と子どもたちとのおしゃべりは、とても愉快なものになっていきます。

子どもたちにとって先生の所作はお手本のようなものなので、うまくコミュニケーションが図れている場合には、子どもたちの成長にも、大いに良く影響してくるものといえます。

そのため、明るく、笑顔で、子どもたちに分かりやすい言葉でコミュニケーションを図れる資質は保育士にとって持つべき能力です。

さらに、保育士は子どもたちだけとではなく、保護者とも関わっていくことになります。

そのため、保護者とのコミュニケーションの取り方もとても重要です。

保育施設を利用する保護者の中には忙しい方が多く、送迎のわずかな時間で信頼関係を築いていく必要があります。

コミュニケーションと言っても、連絡帳を使った伝達や、お便りの作成など、文字を通じたコミュニケーションを取ることもあるため、会話に限ってのコミュニケーションにとどまりません。

それには、子どもたちの成長を保護者と共に支えています、というスタンスで、保護者と良い関係を築いていくことがポイントです。

子どもたちは親の姿をとてもよく見ていますので、保護者と保育士との関係がそのまま子どもと保育士との関係につながっていくのです。

4つ目は「前向きな姿勢」です。

保育士の経験の浅い先生に良く見られることですが、子どもたちのためを思ってしてあげたことが、喜んでもらえなかったり、気づいてもらえなかったり、良かれと思ってしたことが悪い方向に働いてしまったりなど、少しがっかりした気持ちになることもあるでしょう。

これは、悪い事をしたときに「ごめんなさい」と素直に言えない子どもたちがいるように、良くしてもらえたことにも「ありがとう」と素直に言えない子どもたちがいるからです。

子どもは成長の中で、「ごめんなさい」「ありがとう」も使えるようになっていきます。

そのため、そんな場面に遭遇しても、保育士としては、良い意味で開き直って、前向きに、明るく、気持ちの切り替えをすぱっとしていくことが大切です。

保護者対応や保育士同士の人間関係などでも、うまく行かないときもあるでしょう。

でも、同様に。少なくとも子どもたちの前ではいつでも笑顔でいられるように。

5つ目は、「状況把握力」です。

状況把握力とは、現在どのような様子であるかを確認して、よく理解することです。

「保育士」が天職に思えるほど楽しく働いていても、ときには、つらいことや苦しいことにも遭遇し、忍耐が必要なときもあるでしょう。

では、子どもたちに言うことを聞いてもらえなくて保育士に忍耐が必要なときとは、どんな状況のことでしょうか。

それは、保育士が指示したことを理解してもらえないときや、子どもの集中力が途切れてしまったときではないでしょうか。

そこまで分析できたなら、指示内容をさらに掘り下げて、分かりやすく噛み砕いた伝え方をしてみるとか、休憩をはさんで、もう一度指示してみるなど、その状況を把握した上で、根気よく挑戦してみる姿勢が大切です。

子どもと大人の理解のスピードは違いますので、すぐに理解してもらえたり、動いてもらえたりすることはまれだということも、覚えておきましょう。

以上が、保育士に向いている人の5つの特徴です。

保育士の仕事内容

保育士が行う仕事内容の中には、子どもたちのお世話に関係する部分が多いですが、その他にも重要な仕事があります。

保育士の仕事は、0歳~6歳までを対象年齢とした保育を行うことです。

子どもを預かって身の回りのお世話をする業務の中で、基本的な生活習慣を身につけさせなければなりません。

これには、食事や睡眠、排せつ、衣類の着脱などがあります。

成長にともなって日常生活に必要になってくることを、一つずつ丁寧に繰り返して教え込んでいきます。

また、保護者に対しては、子どもの成長のアドバイスもします。

自宅では分からない、保育施設という集団生活の中で初めて気づく子どもたちの性格や、課題などもあるからです。

課題がある場合には、早めに保護者に連絡して、協力し解決していくことを目指します。

また、地域と連携していくために、その地域とのつながりを意識したイベントを行うことも保育士の仕事です。

これは、地域での子育て支援に協力してもらうためだけでなく、災害時や非常時に地域の生活を支える役割を担っているからです。

公務員保育士との違い

国家資格の「保育士」のほかに、「公務員保育士」というものもあります。

仕事内容は「保育士」と同じですが、公立の保育園や保育施設に勤務する保育士であると同時に、地方自治体に採用された公務員という意味でその二つは異なった位置づけになっています。

公務員保育士の場合には、自治体の管轄内にあるため、保育の質が均一になるように目指されています。

そのため、経営母体によって独自のカラーを打ち出していきたい保育施設に比べると、変化が少なめの環境での勤務となります。

待遇面はどうでしょうか。公務員保育士は、地方公務員のため、給料や待遇は保育士を上回ります

例えば、月収では公務員保育士の方が100,000円ほど高く、勤続年数も公務員保育士の方が随分と長くなっています。

最近の傾向としては、保育施設の民営化が進められているため、保育士よりも公務員保育士の求人数は次第に少なくなってきています。

保育士のやりがい

保育士がやりがいを感じるときとは、一体どんなときでしょうか。

体力も知恵もいる仕事だからこそ、やりがいもたくさん得られるのが、保育士の良いところです。

保育士がお世話する0歳~6歳の子どもたちは、始めから保育施設を楽しい場所と認識できているわけではありません。

それは、時間をかけて保育士や保護者が協力して築いていくものだからです。

そのため、例えば、家の方が居心地が良くて、登園時に送迎してくれたお母さんと離れるのもつらくて、何日も何日もなかなか離れられない、なんとか離れられたとしても、その日は保育士に何をされてもほとんど泣いて過ごしていたというのは、良くあることです。

でもいつの日にか、そんな保育士とも信頼関係が築けてきたせいか、子ども自身の成長のせいか、大泣きしていた子どもが、遂に、遂に、いつの間にか、泣き止み、朝から先生大好き~!と言って自分の元に駆け寄って来てくれたときは、保育士の自分にとっても、最高の瞬間への変わるでしょう。

このように、子どもたちの飾らない無邪気な気持ちをダイレクトに受け止められるのも、保育士にとって大きなやりがいです。

保育士になるには

では、保育士になるには、どんな進路を歩めば良いのでしょうか。

保育士資格を目指す方法は2通りあります。

一つは、保育士養成学校(大学、短大、専門学校等)を卒業することで、もう一つは、保育士試験を受験し、合格することです。

それは、児童福祉法で明確に定められています。保育士養成学校に通わなくとも、試験を受験できることからは、門戸が開かれている資格であると言えます。

まとめ

ここまで、保育士になるために知っておきたいこととして、適性、仕事内容、やりがいについて見てまいりました。

保育士に対する想いがふくらんでいれば幸いです。

Vol.2では「保育士資格」について詳しく見てまいりましょう。