今回三日坊主を根絶するのは、瞑想です。
誰でも手軽にできる瞑想には、驚くほどたくさんのメリットがあって、デメリットらしいものはほとんどないんです!
でも、そういうことこそ三日坊主で終わってしまいがちですよね。
この記事では、瞑想の効果とやり方、そして楽に続けられる方法などをご紹介します。
また、瞑想と音楽は密接に関係しています。
お寺では音やお香といったものが欠かせません。
そこで、ところどころYouTubeも貼っていきます。
Boards of Canada – Dayvan Cowboy
ぜひリラックスして、気楽に読んでください。
それでは、瞑想を続けて、心も体も健やかに生きましょう!
瞑想とマインドフルネスはほぼ同じ
瞑想と似たようなものに、マインドフルネスやマインドフルネス瞑想というものがあるのをご存知でしょうか?
瞑想はなんとなくイメージができると思いますが、マインドフルネスを全く知らない方のために簡単にご説明していきます。
実践しているChiさんが解説するマインドフルネスについて
マインドフルネスとは「今、この瞬間に意識を向ける」心理的な働きのことです。
行動として主に行うのは瞑想です。
厳密には違いますが、瞑想するという意味では、瞑想とマインドフルネスはあまり違いはありません。
それでは何が違うのかというと、生まれた場所が違います。
瞑想は約2500年前や5000年前にインドで行われていたとされています。
マインドフルネスという言葉が使われ始めたのは1950年代のアメリカで、1970年頃から広く知られるようになりました。
マインドフルネスの本場アメリカには、マインドフルネスセンターという研究施設もあります。
日本にも大学が中心となって研究や実践を行なっているマインドフルネス学会があります。
マインドフルネスは瞑想と同じく集中力をアップしたり、精神安定などに高い効果があることから、Apple、Google、NIKEなどの企業が社員研修などに取り入れています。
日本でも、NHK健康チャンネルでも特集するほど効果のある健康法として、広く知られるようになってきています。
「マインドフルネス」とは?めい想の方法・効果と「呼吸のめい想」のやり方
Brian Eno – New Space Music (Bonus Track)
瞑想の驚くような効果
瞑想は有名人から大人気
瞑想というと、お寺でお坊さんが座禅を組んでいる姿か、ヨガをイメージする方が多いのではないでしょうか。
言葉の響きから特殊な職業や立場の人達がすることと思ってしまいますが、誰もが知っている有名人には瞑想している人が多いんです。
マインドフルネスはアメリカからなので、ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグ、スティービー・ワンダー、レディー・ガガ、マドンナ、アンジェリーナ・ジョリー、テイラー・スウィフト、ミランダ・カー、クリント・イーストウッド、ジョージ・ルーカス、デイヴィッド・リンチなどなど。
日本にも瞑想を実践している方はたくさんいます。
実業家でよく知られているのは、京セラの稲盛和夫さん、パナソニックの松下幸之助さん、ソニーの井深大さん。
芸能人では、市川海老蔵さん、叶恭子さん、道端ジェシカさん、吉川ひなのさん、長澤まさみさん、長谷川潤さんなど。
マイケル・ジョーダン、タイガーウッズ、イチローさん、本田圭佑さん、長谷部誠さんをはじめ、スポーツ選手は特に多くいらっしゃいます。
Bonobo – Eyesdown
瞑想のメリット
スピリチュアル系のイメージがある瞑想ですが、瞑想と、特にマインドフルネスに関してはより科学的根拠に基づいています。
カナダのブリティッシュコロンビア州で、マインドフルネスの効果を調べる実験が行われました。
実験内容は、公立校に通う9歳前後の生徒99人を対象に、4ヶ月にわたってマインドフルネスのプログラムを受けた生徒グループと、受けていない生徒グループの算数の成績を比較したものです。
マインドフルネスのプログラムとして、食事やエクササイズなどにマインドフルネスを取り入れて、3分間ほどのマインドフルネス呼吸瞑想を毎日続けたそうです。
その結果、プログラムを受けたグループのほうが15%高いスコアを記録。
この実験のように瞑想には思考力や記憶力などを高める効果がありますが、さらに多くのメリットがあることもわかっています。
集中力がアップする
瞑想は余計なことを考えないように頭をクリアにするために、続けていくとそのとき必要なことだけに思考を集中できるようになります。
アスリートやアーティストが、ときに驚くほどの記録やパフォーマンスを見せる要因の1つは、集中力です。
余計なことを考えずに目の前のことに集中すると、体の隅々にまで意識が行き渡り、普段考えることはないような深いレベルにまで思考力が高まります。
常に頭の中が考え事でいっぱいになっていると、オンとオフの切り替えができなくなってしまいますよね。
Kiasmos – Blurred
ストレスや不安が無くなり心が穏やかになる
頭を空っぽにすると、そのとき抱えているストレスや不安を考えなくなるので、心が穏やかになります。
瞑想している人の代表はお坊さんです。
禅宗では、瞑想するときに座禅を組んで行いますが、このときに何かを考えてはいけないそうです。
マインドフルネスは目的があって瞑想しますが、仏教のなかでも禅宗では座禅を組むこと瞑想することが目的そのものともいえます。
「正信偈 ver3」テクノ法要@照恩寺 [フルver]
仏教は、ざっくりいうと、人生は苦であるともいっているそうです。
生きていると、お金、人間関係、若さ、死など、常に苦にとらわれてしまっています。
そこで、苦を考えないようにすれば苦から解放されるでしょうと、他の視点を提案してくれています。
疲れにくくなる
余計なことを考えずに瞑想していると、気疲れがなくなります。
普段悩んでいることを突き詰めてみると、人間関係に行き着くことが多いと思いますが、瞑想している間は頭は空っぽか、最低限のことしか考えていません。
悩みがなくなると疲労を感じにくくなるはずです。
アスリートや体を使う仕事をしている人は、体の疲労を感じますが、例えばキーボードとマウスを使ってディスプレイを見ている仕事では、疲労といえば目と腰くらいで体の疲れはあまり感じません。
その代わり頭の中は考え事で一杯になっているので、なんとなく体が重かったり疲れた気がしてしまうはずです。
直感や直観が鋭くなり創造性が高まる
悩みや考え事などで頭の中が一杯になっていると、インスピレーションをキャッチしにくいですよね。
ぼんやりしているときやリラックスしているときに、ふと良い考えが浮かんだことは誰もが経験があるのではないでしょうか。
MASSIVE ATTACK – Small Time Shot Away
アーティストや作家、YouTuberなど、創造性と独創性が求められる方々はインスピレーションをとても重視しています。
オリジナルであることが求められるので、誰も考えつかないことやできないことをいち早く表現しないといけません。
そのため、当たり前のことや常識とされている方法を用いて段階を踏んでいては誰かに先を越されてしまいます。
ときには大きな飛躍が必要です。
瞑想によって、直感(感覚的にとらえる)や直観(一瞬で本質をとらえる)が研ぎ澄まされることによって、その飛躍も可能となる場合もあります。
ポジティブになるのだ
悩みがなく、疲れていない、誰かにどう思われても気にならない、誰も思いつかないことを考えられるようになると、自然とポジティブになりますよね。
ずっと笑って暮らしていられます。
アーティストやクリエイターの間では、赤塚不二夫さんの漫画「バカボン」に登場するバカボンのパパが人気です。
ピカソは晩年子供の絵を目指していたそうです。
デヴィッド・ボウイのザ・モダン・ラヴァーズ 「Pablo Picasso」のカバー
そんなピカソを、日本で最も世界的に成功している現代アーティスト村上隆さんは、「マティスのような天才にはなれないがピカソやウォーホール程度の芸術家の見た風景ならわかる。彼らの行ったマネージメントやイメージ作りなどを研究し自分のイメージ作りにも参考にしている」と著書に書いています。
何気ない曲線、単純な構図や色使いなのに真似できないアンリ・マティス
かなり脱線しましたが、つまり瞑想によって、アーティスト達が目指している、子供のように自由で柔軟な発想で伸び伸びと生きられるようにもなれます。
デメリットらしいものがない
これまで挙げてきたものをまとめると、デメリットらしいものがないのが瞑想の大きなメリットです。
いつでもどこでも簡単に瞑想はできます。
ぜひ普段の生活に瞑想する時間を取り入れてみてください。
呼吸を意識した瞑想のやり方
それでは、ここからは実際に瞑想のやり方を動画メインでご紹介していきます。
やり方はいくつもあって、どれが合うかは試してみないとわからないので、参考程度にしてください。
また、瞑想は呼吸法とも繋がっています。
リラックスした状態で深い呼吸をすることによって、瞑想しやすくなるためです。
ですので、瞑想と合わせて呼吸法もご紹介していきます。
マインドフルネス瞑想
禅宗から派生したマインドフルネスとは、今この瞬間の気づきです。
マインドフルネスのやり方はこちらの動画をどうぞ
AKB48、ももいろクローバーZが所属しているKING RECORDSによるマインドフルネス瞑想
日本最大のヨガレッスン動画サイトYogalog
体や動きに気がついて、意識を向けるのがマインドフルネスともいえます。
リラックスして、意識を向けながらゆったりと深い呼吸をします。
加藤俊朗さんの丹田呼吸法による瞑想(加藤メソッド)
加藤俊朗さんは、呼吸家として、詩人の谷川俊太郎さんに呼吸法を教えたり、全国で呼吸法のワークショップを行ったり、本を出版している方です。
サイトはこちら
息に生きる
加藤俊朗さんによる呼吸法を、加藤メソッドといいます。
加藤メソッドでは、体の丹田という場所を意識しながら吐いてから吸う、という呼吸法を行います。
加藤俊朗さんは、人の体は、十分に息を吐くと、自然と体に必要な分だけ空気を吸うのだといいます。
瞑想のやり方は、丹田呼吸をしながら、頭の先から足の指先まで全身の隅々にまで意識を巡らせる方法です。
いつもは気にしていない箇所にまで意識を巡らせることで、全身の細胞を活性化するようなイメージです。
POSTYMO~Yellow Magic Orchestra Live in London 2008 +~
丹田とは、格闘家やアスリートなどが意識している場所で、へその下あたりの臍下丹田のことです。
大きな声を出すときやスポーツのときに、下っ腹に力を入れなさい!といわれたことはありませんか?そこが丹田です。
最近は丹田や呼吸を意識する人が増えていて、YouTubeにも多くの動画がアップされているので、ぜひ見てみてください。
また丹田を意識することによってインナーマッスル(体幹)も鍛えられます。
好きな音楽を聴きながら瞑想する
最初のほうにも書きましたが、リラックスして気持ちよく瞑想するには、音楽を聴きながら行うのがおすすめです。
自分が好きな音楽を聴きながら瞑想するのがベストで、YouTubeのヨガや瞑想の動画のBGMとか、Spotifyのプレイリストなど瞑想に適している音楽もありますので、ちょっとだけご紹介。
ぜひ気軽に瞑想を続けてみてください!