低カロリーでヘルシーなイメージのある豆腐は、世界中で「健康に良い食材」として注目されています。
特に水分を多く含み、腹持ちが良い点でダイエッターからの人気が高いです。
しかし、本当に豆腐の成分自体にダイエット効果はあるのでしょうか。
本記事で解き明かしていきたいと思います。
豆腐にダイエット効果はあるのか
結論から言ってしまうと、豆腐はダイエット効果のある食材です。
ただ、そうだからと言って毎食豆腐ばかり食べるのは栄養バランス的に良くありません。
食べ過ぎてしまうと他の食材と同じくカロリーオーバーになりますし、消化に時間がかかって便秘を引き起こす原因ともなり得ます。
せっかく豆腐で痩せて美しい体を手に入れようとしているのにもかかわらず、健康を害してしまっては元も子もないですよね。
次項以降では具体的な豆腐ダイエットのやり方をはじめ、その効果を得やすくするための食べる量やタイミング、調理時の味付けといったコツをまとめていきます。
豆腐を使用したおすすめの簡単レシピもご紹介するので、ダイエットを始まる前に必ず目を通しておきましょう。
効果的な豆腐ダイエットとそれを継続するためのコツ
最も効果的とされるのは、1日3回の食事のうち1食の主食を豆腐に変える「置き換えダイエット」を基にした豆腐ダイエット。
豆腐はご飯に比べてカロリーが半分程であるほか、便秘の解消や脂肪燃焼効果も高いので置き換え用にうってつけの食材なんです。
豆腐の「置き換えダイエット」を長続きさせるための4つのコツをご紹介します。
ダイエットのコツ①:豆腐の1日の摂取目安量を知る
1日に食べる量として適切なのは「1丁」。
これだけでも200kcalほどになりますし、食べ過ぎるとミネラルの過剰摂取にも繋がってしまうのでそれ以上は食べないよう注意してください。
ダイエットのコツ②:豆腐の種類に注意する
ダイエット中に食べる豆腐の種類は、「木綿」がおすすめ。
ほとんどが水分で構成される絹よりもずっしりとした食べ応えがあり、満足感を得やすいからです。
同じ量当たりに含まれるたんぱく質が多いのも嬉しいですね。
ダイエットのコツ③:豆腐を食べるタイミングを意識する
豆腐を食べるのに最適なタイミングは「夜」です。
この時間帯は1日のうちで最も代謝が低くなる時間帯。
食事で得たエネルギーを脂肪として蓄積しやすいので、夕食の主食を置き換えることでよりダイエット効果を得やすくなります。
おかずも普通に食べて大丈夫なので、ダイエットに挫折しがちな方でも継続しやすい方法と言えそうです。
ダイエットのコツ④:豆腐の味付けと塩分量に注意する
豆腐自体の味はシンプルかつ淡泊なので、つい味付けを濃い目にしてしまう方が多いと思います。
しかし、醤油やだし汁をかけすぎてしまうと塩分過多になる恐れがあるので注意が必要。
ネギやシソ、生姜等の薬味やお酢を使うと醤油の使用を控えても美味しく食べられるので、塩分を抑えたい時の参考にしてみてください。
豆腐ダイエットが失敗する原因
豆腐ダイエットが長続きしない原因として、以下のいずれかを挙げる方が多いと思います。
豆腐を食べてもすぐにお腹が空いてしまう
豆腐を食べた後すぐにお腹が空いてしまうことによる挫折は、“置き換えダイエットを始めたばかりの方”に多く見られます。
せっかく主食を豆腐に置き換えてもその後の空腹に耐えきれずに間食を増やしてしまった結果、体重が増加してしまった例がかなりあるようです。
豆腐ダイエットを始めた直後はつらいかもしれませんが、まずは頑張って一定期間ダイエットを続けてみてください。
料理のレパートリーが少ない
豆腐は多数の料理に応用できる食材ですが、持ち前の調理スキルが少ない方はいつも似たような味付けになってしまいがちではないでしょうか。
限られたレパートリーの料理を繰り返し食べていれば、誰でも飽きてしまうのは仕方のないこと。
しかし、簡単に作れる豆腐レシピは無数に存在するのでこれが問題でダイエットを挫折してしまうのは非常にもったいないです。
まずは本やネットで様々なレシピを調べ、飽きない程度のレパートリーを身につけましょう。
豆腐ダイエットにおすすめのレシピ
主食を置き換えても満足感が高く、美味しく召し上がって頂けるおすすめレシピ3選をご紹介します。
豆腐ダイエットレシピ①:『豆腐と酢納豆のネバトロサラダ』
同じ大豆から作られる納豆は、豆腐との相性抜群。
さらに、ネバネバ要素を助長するめかぶは低カロリーでダイエット向きの食材です。
海藻特有の水溶性食物繊維を豊富に含み、便秘解消効果が期待されています。
- 木綿豆腐 1丁
- 納豆 1パック
- めかぶ 40g(味付きのもの)
- ☆酢 小さじ2
- ☆白だし 小さじ1/2
- 紅ショウガ 10g
- 水菜 30g
1.水菜の根元を切り落とし、2㎝幅にカットする。
2.紅ショウガをみじん切りにする。
3.ボウルに納豆とめかぶ、☆の材料をすべて入れてよく混ぜ合わせる。
4.お皿に豆腐を乗せ、1を周りに散らしてから3を重ねる。
5.最後に2を飾り付けたら完成。
味にパンチがないと感じる方は、お好みで塩をかけてみてください。
豆腐ダイエットレシピ②:『やっこのミョウガと塩昆布乗せ』
加熱調理の手間もなく、簡単にダイエットメニューが完成するお手軽レシピ。
時間がない時でもサッと作って頂けます。
- 木綿豆腐 1丁
- ミョウガ 1個
- 塩昆布 大さじ1/2
- 白いりごま 小さじ1/2
【下準備】
ミョウガを小口切りにしておく。
1.木綿豆腐は食べやすくカットしてお皿に盛り、上にカットしておいたミョウガを乗せる。
2.さらに、塩昆布と白いりごまを順番に重ねて乗せる。
豆腐ダイエットレシピ③:『豆腐とえのきの中華炒め』
桜エビとごま油の香りが相まって、食欲をそそられる一品。
加熱するので、代謝が落ちる夜にも体を冷やしすぎる心配がありません。
- 木綿豆腐 1丁
- 桜エビ 5g
- えのきたけ 100g
- ごま油 大さじ1/2
- 酒 大さじ1
- 鶏がらスープの素 小さじ1/2
えのきたけの長さを4等分にカットしてほぐす。
2.フライパンにごま油をしいて中火にかけ、桜エビを香りが立つまで炒める。
3.1を加えて軽く炒める。
4.酒、鶏がらスープの素を加えた後、木綿豆腐を一口サイズにくずしながら入れる。
5.およそ2分炒めたら、お皿に盛りつけて完成。
痩せること以外で豆腐ダイエットが美容にもたらすメリット
豆腐ダイエットによる効果は痩せることだけでなく、美肌効果や冷え性の改善といった様々なメリットが期待されています。
具体的に、豆腐に含まれるどんな成分がそのような効果をもたらしているのでしょうか
肌荒れを予防する大豆イソフラボン
豆腐には大豆由来の「大豆イソフラボン」が含まれており、これはダイエット中に心配される栄養の偏りを原因とした肌荒れを予防してくれます。
痩せながら肌質まで高めてくれるなんて一石二鳥ですよね。
大豆レシチンの持つ体脂肪の燃焼・冷え性の改善効果
豆腐が豊富に含む「大豆レシチン」には、蓄積された体の脂肪を落とす働きがあります。
コレステロールや中性脂肪も減らしてくれるので、生活習慣病の予防にも効果的です。
豆腐を用いて健康的なダイエットを
豆腐は上手く活用すれば、ダイエットの大きな味方であることをお分かり頂けたかと思います。
腹持ちや栄養面に優れた豆腐を主食として置き換えるのは、他の様々な方法と比較しても長続きしやすい痩せ方だと思うので、今までダイエットで挫折経験のある方も積極的にチャレンジしてみてください。
その際、本記事でご紹介した「コツ」や「失敗する原因」を先に知っておくと、さらに成功率を高められると思います。
これからダイエットを始める方は是非ご活用ください。