【ピアノ初心者】楽譜の選び方やおススメの5曲をご紹介!

ピアノは私たちに身近で、認知度の高い楽器です。
音を出すことは容易ですが、実際に曲を弾くのは慣れていないとかなり大変。
そもそも、豊富な楽譜の中から自分にピッタリの曲を選んでいく方法も分かりませんよね。

そこで本記事では、ピアノ初心者が実際にピアノを始める際に必要なもの初心者向けの楽譜の選び方おススメの曲5選をご紹介。
時間のない方が効率的に上達する方法にも触れていくので、ピアノを始める前に目を通しておきましょう。

ピアノの歴史を振り返る


まず初めに、ピアノがどのように誕生してここまで広く知られる楽器となったのか、その歴史を紐解いていきたいと思います。
これからピアノを始めたいと思っている方はもちろん、普段弾いている方でも未だ知らない発見があると思うので、この機会を利用してピアノへの関心をさらに高めていきましょう。

ピアノの誕生

現在のピアノの原型が生まれたのは、1700年よりも前のことだと言われています。
製作者は、イタリアのバルトロメオ・クリストフォリ・ディ・フランチェスコ(1655~1731)
以前から存在していた「チェンバロ」という鍵盤楽器に音の強弱変化が乏しいことに不満を思い、それを可能にした楽器を発明したそうです。

彼が発明した楽器には当時、「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」という名が付けられました。

MEMO
クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ:イタリア語で弱音・強音のどちらも出せるチェンバロ。

その後、時代の流れと共に長い名称が省略され、現在の呼称である「ピアノ」と呼ばれるようになったそう。

日本にピアノが普及するまで

かの有名なバッハのいた時代には現在の形に近いピアノはまだなかったそうで、18世紀後半から世界各国で改良が進められる中で現在の形に近づいていったと言います。

日本にも1823年に初めてドイツ人医師のフィリップ・フランツ・フォン・シーボルト(1796~1866)によってピアノが持ち込まれ、それを基に1900年に日本楽器(現ヤマハ)が初の国産ピアノを完成。
1902年には、河合楽器が初の国産グランド・ピアノを完成させました。

ピアノの始め方


初歩的な話ですが、ピアノを始める際に必ず用意すべきものについて解説していきたいと思います。

①ピアノを用意する

ピアノを始めるにあたり、一番初めに用意すべきなのは楽器本体
本物のピアノは高いうえに場所を取るので、手軽に用意出来る電子ピアノでも十分です。

最近は、電子ピアノでも本物に近い音を出せるタイプが増えていて選び甲斐があります。

MEMO
本体と共に座高に合わせた高さの椅子ヘッドホンを用意しておくと、長時間弾いても疲れにくいほか、夜中でも近所に迷惑をかけずに練習できるので参考にしてください。

②楽譜を用意する

ピアノが準備できたら、次は楽譜を用意しましょう。
豊富に取り揃えられた楽譜の中から初心者の方がアドバイス無しに選んでいくのは大変だと思うので、次項以降でご紹介する選び方のコツおススメの曲を参考にしてみてください。

ピアノ初心者向けの楽譜の選び方

聴いたことのある曲を選ぶ

一度でも耳にしたことのある曲ならば、楽譜を見る前からリズムや音程を大雑把に理解出来ているはず。
聴いたことのない曲と比べ、やる気・上達スピードとも格段に上がると思います。

難易度を確認する

いくら好きな曲であっても、自分のレベルよりだいぶ上の曲に挑戦するのは難しいこと。
楽譜に一度目を通し、難易度を確認してみましょう。

せっかく購入した楽譜にもかかわらず、途中で練習が嫌になってピアノ自体を断念してしまうなんてことになると非常にもったいないです。
必ず、自分のレベルに合っていてなお楽しく練習出来る曲を選ぶようにしてください。

指使いの表記が丁寧な楽譜

初心者でも鍵盤の位置が一目でわかるように丁寧な指使い表記をしてくれている楽譜は非常におススメです。

次第に不要になるかもしれませんが、初めは効率良くピアノに慣れていくためにも見やすく指番号が振ってあるものを選ぶようにしましょう。

ピアノ初心者におススメの曲


ピアノを始めたばかりの方でも楽しく練習を続けられ、さらには指使いにも慣れることが可能な5曲を選出してみました。

世界的に有名なクラシック曲から人気のアニメソングまで幅広く含ませてみたので、気になる曲があれば挑戦してみてください。

おススメ曲①:『ちょうちょう』ドイツ民謡

1曲目にご紹介するのは、指慣らし用にもピッタリの民謡曲です。
使用するのは、ド・レ・ミ・ファ・ソの5音のみ。
基本的な指使いに慣れてきたら、メロディを口ずさみながら弾くのも楽しいです。

左手使いが可能な方は、自分好みの伴奏アレンジを加えてみてください。

おススメ曲②:『星に願いを』ピノキオ

ディズニー映画『ピノキオ』に使用される有名な挿入歌です。
元々テンポがゆっくり目の曲ですし、指使いもそれほど難しくありません。

よく耳にする名曲なので、ディズニー好きの方を中心にこの曲を弾けるようになると気分も高まります。

おススメ曲③:『さんぽ』となりのトトロ

ジブリの名作『となりのトトロ』のテーマ曲。
大人から子供まで幅広い世代に愛されている曲なので、楽しみながら練習できること間違いなし!

MEMO
メロディは非常にシンプルで、合わせるアレンジが豊富に揃っています。
自分で考えたアレンジを加えている方も多いそうです。

おススメ曲④:『メヌエット ト長調』バッハ

クラシック界では有名な曲ですが、シンプルな指使いは初心者にも簡単。
メロディ部分は同じ音を繰り返していくので、1つのパターンを覚えてしまえばあとは慣れるだけです。

ピアノ経験者も弾き始めの頃、必ずと言って良いほど経験する定番曲となっています。

おススメ曲⑤:『エリーゼのために』ベートーヴェン

こちらも、大抵の方は耳にしたことのある定番のクラシック曲です。
テンポがゆっくりで練習しやすいだけでなく、広い音域にも対応可能な指使いが身につきます。

同じフレーズを繰り返す流れになっているので、曲の長さに対して譜面を読み込む時間が少なくて済むのがラクチンです。

ピアノ初心者が効率的に上達する練習方法


学生・社会人になってからピアノを弾き始める場合には、練習時間があまり確保出来ないこともあるかと思います。
時間がない中でもピアノを上達していきたい方は、これからご紹介するコツを活用してみてください。

曲の練習前に基本練習を徹底

有名なピアニストであっても、誰もが曲を弾く前に必ず行っているのが「基本練習」です。
指のストレッチも兼ね、これを行うことで練習の効率性を高めることが出来ます。

練習方法に縛りはなく、簡単なフレーズを繰り返して指を動かすだけでも効果は抜群です。

特に、前回の練習から時間が空いた後の練習、起床後間もない時点での練習は鍵盤を弾く感覚を取り戻すまでには時間がかかるので、まずは基本練習にしっかり時間を取るようにしてください。

片手ずつ練習

両手で弾く曲は基本的に左右で異なる指使いをするので、弾き慣れていない曲を練習する際には初めに右手と左手の動きをそれぞれ単独で練習していくのがおススメ。

MEMO
どちらの指使いにも慣れた後で両手練習に入るようにすれば、自分がつまずきやすい音に気付きやすくなるほか、曲調をつかみやすいと評判の練習法です。
また、初めから両手で練習しようとするよりもスムーズに上達していけます。

苦手な部分だけを反復練習

何度も同じところでつまずく場合は、その部分だけを抜き出して繰り返し練習してください。

一曲を何度も通しで練習するのは曲全体の雰囲気やリズムを掴むのに有効ですが、得意なところとそうでないところの仕上がりの差がどんどん開いてしまいます。
さらに、練習時間もかかるので非効率的。

まずは全体を通してスラスラ弾けるようになることを目指し、苦手な部分を徹底的になくしていきましょう。

自分の演奏を聴く

自分が練習している曲の完成形自身の演奏を聴くのも、上達のためには欠かせない方法です。
2つの演奏の違いを知ることで、より力を入れて練習すべき箇所に気付けます。

MEMO
弾きながら自分の音を聴くのは難しいので、レコーダーやスマホを使用して録音するのがおススメです。

通常よりもテンポを下げて練習

指使いが完璧でない曲は、通常よりもテンポを下げて練習するようにしてください。
遅いテンポに合わせた演奏を完璧にした後、少しずつテンポを上げていくことで次第に通常の速さにもついていけるようになります。

また、遅いテンポから慣れていくことで細かい苦手を克服しながら上達していくことも可能です。

効率的な練習方法で短期間での上達を目指そう

以上、ピアノ初心者が実際にピアノを始める際に必要なもの初心者向けの楽譜の選び方おススメの曲5選をご紹介しました。

効率的な練習方法さえ押さえていれば誰でも着実に短期間で上達していくことが可能なので、今回触れた内容を基にピアノの演奏を楽しんでもらえたら嬉しいです。