【新型コロナで実感】たまる貯金の方法とは…?

新型コロナウィルスによる影響で、その重要さを改めて痛感した「貯金」。

誰も想像し得なかったような状況になり、「ちゃんと貯金しておけばよかった」と後悔した方も多いはず。

何か緊急事態があった時、次は絶対に困らないよう、着実に貯めていくにはどうすれば良いのか、効果的な貯金のコツと方法をご紹介いたします。

全世界に感染拡大した「新型コロナウィルス」

中国・武漢で謎の肺炎が発生しているとの第一報が日本に届いたのが、2019年12月31日。

少しずつニュースで取り上げられるようになっていきましたが、当初は対岸の火事だと深刻に考えていなかった人も多くいました。

しかし、日を追うごとに事態は深刻化し、あっという間に新型コロナウィルスの感染は拡大しました。

そして、これまで誰も経験したことのない恐怖と不安を、世界中の人々が感じることになりました。

経済が急激に落ち込み、停滞がいつまで続くかわからない中、金銭的に困窮、あるいは強い不安を感じながら過ごす方も多いことでしょう。

所得制限を設けず国民1人につき給付される10万円や、50%以上売上が減少した中小企業及びフリーランスを含む個人事業主に向けた持続化給付金(最大100万円もしくは200万円)は、いつ支給されるのかもわかりません。

お金よりも命が大切ですが、生きるにはお金が必要です。

長く暗いトンネルを抜ける頃には、前よりも豊かに暮らせるようにしましょう。

各世代の平均貯金・収入額


(政府統計より出典)

政府が発表している統計によると、二人以上の世帯における29歳以下の平均収入額は506万円。

30代の平均収入額は643万円となっており、意外にも多いと感じる方もおられるでしょう。

月額に換算すると、29歳以下=約42万円、30歳代=約53万円です。

これはあくまで二人以上の世帯での平均であり、ボーナスも含まれています。

しかし、楽天が独自に行ったアンケートでは、20代(単身、複数世帯問わず)の収入額は次のような結果になりました。


(楽天アンケートより出典)

手取り額が30万円以下である人が、8割以上であることがわかります。

勤め先や職種によって収入の幅がありますが、貯金はできる限り早く始めることが重要です。

はじめは少額であっても、貯金をするという習慣をつけることが大切なのです。

若い頃は散財しがちですが、楽しみながらも貯める分はちゃんと置いておくように意識しましょう。

各世代の平均貯蓄額


(政府統計より出典)

以前、「老後を過ごすのに2,000万円が必要」という発言が世間を賑わせました。

政府統計では、なんと60歳代の平均貯蓄額が2,000万円を上回っています。

しかし、インターネット調査によるアンケートで金額別に見てみると次のような結果が出ています。


(Works Group月の損益に関するアンケートより出典)

これから老後を迎えるという60代の貯蓄額は、3割弱の方が100万円にも満たないというのが現実です。

この年代になると、長年の差が顕著に出るので、上を見上げればキリがありません。

老後を迎えた時、もしくはいつしか想定外な状況になった時、お金の心配があるのとないのとでは不安の度合いが全く変わってくることは、コロナショックで痛いほどわかりました。

可能な範囲で少しずつでもいいので、コツコツ貯金をしていくことをおすすめします。

貯金を成功させる方法

目標金額を決める

まずは、いつまでにどれくらい貯めたいのか、具体的な目標金額を設定しましょう。

ただ闇雲に貯金を始めてみても、目標がなければ達成感を味わうことができません。

ゴールのないレースは、途中で諦めてしまう方が多いと言います。

無理のない範囲で毎月の貯金額を決めましょう。

生活の質を落としたり、今まで当たり前にやっていたことが急にダメだとなると、大きなストレスを感じてしまうものです。

我慢をし過ぎて、いつかその反動で「もういいか」となってしまうといけません。

最初は、ストレスを感じ過ぎないくらいの目標を決めると良いでしょう。

貯金用の口座を作る

普段使用している銀行口座とは別に、貯金専用の口座を作ることは効果的です。

そして、簡単に引き出しができないように、キャッシュカードは持ち歩かないことがコツです。

手数料がかかってしまうならコンビニではなく、無料で預け入れができるよう、たとえ手間だとしても銀行に行ってお金を入れるようにしましょう。

そして、その都度必ず通帳へ記帳をしましょう。

通帳に記載される残高を確認し、着実にお金が貯まり、増えていっていることを実感することが大切です。

預け入れをするために銀行やATMを訪れることが楽しみの一つになれば、貯金はほぼ成功したと思って良いでしょう。

ネット銀行を活用

近年では、振込みなどの手続きがスマホで簡単にできる、ネット銀行を利用する方が増えています。

店舗を構えなければいけない銀行では、口座の維持・管理にかかる口座管理料の導入が進みつつあり、ネット銀行へ移行したという方も多くいます。

ネット銀行だと手数料が安く、全国のコンビニでいつでも利用することができるのでとても便利です。

さらに、ネット銀行の良い点は金利が高いということです。

預けているだけで口座管理料を取られてしまうならば、金利の高いネット銀行に預けておく方が良いのは明らかです。

固定費を見直す

毎月必ず決まった金額の出費(固定費)があります。

主に次のようなものが挙げられます。

    ・家賃、住宅ローン
    ・生命保険料
    ・損害保険料
    ・教育費
    ・水道光熱費の基本料
    ・携帯電話の基本料
    ・インターネット環境の基本料
     など

固定費には、見直すことができないものと、契約先を変更することによって見直せるものとがあります

本当に自分に最適な契約内容なのか同じような契約内容でも費用を抑えられる会社は他にないのかなど、できるだけ多く比較をし見直してみてください。

注意しなければいけないのは、途中解約をすると解約金がかかってしまうケースがあるということ。

安くしたいと思ったのに多額の解約金を支払うことで、うっかり損をしてしまうこともあります。

解約金を払ってでも途中解約した方が得なのか、更新時期を待って解約金のかからない時に切替える方が得なのか、しっかり細かく計算をして決めましょう。

変動費を見直す

変動費とは、日々の行動などによって変わる費用のことをいいます。

主に次のようなものです。

    ・食費
    ・日用品代
    ・水道光熱費の使用分
    ・携帯電話、通信費の使用分
    ・趣味、娯楽費
    ・交際費
    ・交通費
    ・服飾費
    ・理美容代
     など

自分の意志次第で変わる変動費は、かなりの範囲で見直しができます。

毎日のランチを外食からお弁当に変えるだけでも相当の節約ができますし、飲み会への参加回数を一回減らすだけで3000円〜5000円程度の節約になります。

暮らしを楽しむことができなくなるほど節約し過ぎるのはいけませんが、削れるところは可能な限り削ってみましょう。

家計簿をつける

最近では、毎月の支出や収入が一目で分かるような家計簿アプリが人気を集めています。

口座と連携すれば、支出の種類別に自動で振り分けてくれたり、見やすいグラフにしてくれたりと非常に便利な機能が備わっています。

夫婦で共有できる家計簿アプリもあるので、自身の環境に合わせて活用しましょう。

家計簿をつけることによって、何にいくら使っているのかが改めて明確になります。

自分でもこんなに〇〇に使っていたのかと驚くことでしょう。

本当に必要な出費だったのか、少し使い過ぎているのではないかということを、自分の目で見て確かめられるということは、節約意識を芽生えさせることになり、かなりの効果があるといえます。

先取貯金をする

毎月どのくらい貯金にまわすことができるのかを明確にしたら、その金額を先取貯金してしまいましょう。

とりあえず手元に全額を置き、残った分を貯金するというやり方をしていると、いつの間にか残金が少なくなってしまい、いつまでも貯金ができないことに陥りがちです。

先に貯金する分のお金をとっておくと、残りのお金でやりくりしなければいけなくなるので、自然と計画的にお金を使うようになります。

この時、明らかに無理のある金額を先取してしまうと、途中で手持ちのお金では足りなくなり、銀行から下さなければいけなくなります。

途中で銀行から下ろすことを許してしまうと、どうしても自分に甘くなり、銀行から下ろすことに罪悪感を感じなくなってしまいます。

貯金をするにあたって、「足りなくなったら銀行から下ろせばいいや」という習慣がついてしまうのはとても危険です。

無理のない金額を先取し、手持ちのお金を計画的に使っていくことを意識しましょう。

定期預金をする

先取貯金とほとんど同じ様な方法ですが、どうしても自分を甘やかしてしまうという方は、定期預金の方がおすすめです。

定期預金は、毎月決まった金額を銀行が自動的に積み立ててくれます。

そして、満期になるか解約をするかしないと、引き出しができません。

簡単に引き出しができないという点が、貯金にとても最適なのです。

金額は自分で自由に決めることができますし、銀行によってはボーナス月を多めにするなどの設定もできます。

なかば強制的に貯金していくことになりますが、活用している方は多く、とても有効的な貯金の方法です。

しかも、定期預金は一定期間払い戻しを行わないことを条件として、普通預金よりも金利が高くなります。

何事もなければ、いつまでにいくら貯めるという目標を必ず達成できるのでおすすめです。

資産を増やす

積立型の投資信託

投資信託とは、投資家から集めたお金を専門家が株式や債権などに投資し、運用して得たお金を分配する金融商品です。

積立型の投資信託は、毎月あるいは営業日ごとなどに決まった金額が自動的に投資されていくというものです。

投資にはリスクがつきものですし、元本保証もされないので、知識のない方は手を出しにくいと思われるかもしれません。

実際に、リーマンショックの時や新型肺炎の蔓延で起きたコロナショックによって、元本割れしてしまったという方は多くいます。

しかし、積立型の投資信託は長きにわたって運用していくものです。

景気は上がり続けることは絶対になく、上がったり下がったりを繰り返します。

長い目で見て利益を狙っていくもので、一般的な株式投資よりは格段にリスクは低いと言えるでしょう。

貯金の全てを注ぎ込むのではなく、余裕のもてる範囲で利用すると良いでしょう。

NISA・つみたてNISA

NISA(一般NISA)・つみたてNISAも投資の一つです。

投資信託と違う利点は、運用して得た利益が一定期間非課税であることです。

NISAは5年間、つみたてNISAは20年間非課税となります。

投資で利益を得ると、その分に税金がかかります。

しかし、NISA・つみたてNISAでは非課税期間が設けられているので、その期間に得た利益には税金がかかりません。

投資には様々な種類があり、知識がないと大きな損をしてしまうリスクがありますが、ある程度の金額を貯金できたら考えてみても良いでしょう。

資産を運用することで、さらに貯蓄が増えることにつながるかもしれません。

副業をする

基本的な生活をしていく中で、節約できる範囲には限界があります。

もっと貯金額を増やしたいというならば、そもそもの収入を増やすことも一つの方法です。

政府が推し進める働き方改革の一環として、副業を認める企業が増えました。

もちろん元々の仕事を疎かにしてはいけませんが、収入を増やし、暮らしを豊かにできるとして多くの方が副業を始めています。

中には、本業よりも多い収入を副業で得る方もいます。

自分の得意分野を生かしたり、全く新しい分野に挑戦してみるのもいいでしょう。

備えあれば憂いなし

生きていくためには、ある程度のお金が必要です。

そして、できる限り不安なく暮らすには貯金も必要です。

何か緊急のことが起きた時、お金のゆとりは心のゆとりにも繋がります。

貯金は、いつ始めても遅いということはありません。

夢のため、心のゆとりのため、コツコツと貯金をしていきましょう。