【TOEIC Part3】勉強法や解き方のコツを徹底解説!

あらかじめ問題用紙に印刷されている設問まで読まなければならないTOEIC Part3の会話問題は、リスニング能力に加えてリーディング能力までもが試されるパート。
図表を参考に解答を導く高難易度の問題も必ず出題されますが、どれだけ落ち着いて問題を解けるかでスコアが大きく左右されます。

本記事ではこのパートに苦手意識を感じる方向けにTOEIC Part3のスコアアップに繋がる勉強法と、本番で焦らないために知っておくべき解き方のコツをまとめました。

これを読んで実践すれば、効率的に目標とするスコアを狙えるようになるので、是非参考にしてみてください。

TOEIC Part3の概要


Part3はTOEICのリスニングセクション(Part1からPart4)の中で、最も問題数の多いパート
2~3人による会話を聞いた後、各設問に対して適切な回答を与えている選択肢を選んでいく問題です。
基本的に問題用紙には設問選択肢の2つが印刷され、一部難易度の高い問題のみプラス図表が印刷されています。

問題数と解答の流れ

問題数は全部で39問
長めの英会話が13個放送され、各会話に対して3問ずつ問題が用意されています。

リスニングの放送時間と合わせておよそ17分を目安に解くパートなので、1問にかけられる時間は27秒ほど。

会話を聴いた後、問題用紙に印刷されている設問に対して最も適切な返答をしているものを4つの選択肢の中から選び、解答用紙にマークしていいきます。

放送される会話のパターンは、以下の3通り。

⑴2人による会話
⑵3人による会話
⑶図表に関する会話

⑴・⑵については会話に参加している人数性別を正確に把握し、声質による人物の聞き分けが出来るかどうかが試されます。

MEMO
特に⑴の出題数が多いので、よく対策をしておくと安心でしょう。

⑶は問題用紙に印刷されている図表を参考にしながら解答していく問題
⑴・⑵に比べると難易度は上がりますが、出題数は少ないです。

特徴

Part1・2と比べて聞き取る英文が長くなるPart3。
単語のレベル的な変化は目立ちませんが、初めて聴く場合にはネイティブによるスピーディな会話とその長さに圧倒されてしまうかもしれません。

問題用紙に設問が印刷されている分、どんな内容の会話文が放送されるのかあらかじめ予想しておくことは可能です。

新形式になって何が変わった?


2016年5月から“新形式”に改訂されたTOEIC試験。
以前と比べて難化した問題が多く、それぞれに対して追加で必要とされる対策もあるそうです。

Part3については簡略された言い回しが多用されるようになり、さらに自然な英会話を意識した英文が増えた印象を受けます。

外国人が日常的に話していそうな雰囲気の音声内容になったので、正しく理解するには普段から英語のリスニングの速さに慣れておくことが大切です。

TOEIC Part3の効率的な勉強法


英会話のリスニングに慣れていない方の場合、Part3に苦手意識を感じるかもしれません。
ここでは、そんな方のために効率的にスコアアップが狙える勉強法を伝授いたします。

勉強法①:単語帳で語彙力を向上

リスニング問題を解く上で大前提となるのが英語の「単語力」

Part3で必要な単語を身につけていく際は、TOEIC対策用であることに加えて音声付きの例文を含む単語帳を用いた勉強法がおすすめです。

MEMO
さらに、文章の内容を把握しながら聴けるように日本語訳付きであることもポイント。

音声を流しながらテキスト上の英文を目で追い、分からない単語があればノートに書きだしていく…、といった流れで勉強を進めてみてください。

おすすめの単語帳
    単語帳選びに迷ったら現在と最終的な目標スコアを考慮し、レベルに応じた単語を効率的に学べる『キクタン』シリーズがおすすめです。
    目安としては、自分の目標スコアの1つ上のレベルを学習しておくと良いでしょう。

    “聞いて覚える”がテーマの『キクタン』を活用することで、着々とPart3の会話文を聞き取るのに不可欠な単語力が身につきます。
    書籍だけでなくスマホ用アプリもリリースされているので、同時進行で使えばより高い効果を実感出来ること間違いなしです。

勉強法②:リーディングとシャドーイングの練習

リスニングの基本は、英語を正しく発音出来るかどうかです。

まずは音声付きの教材でリーディングの練習をしながら各単語の発音をチェック。
その後、シャドーイング(ネイティブの話すスピードを追いかけながら発音をそっくりそのまま真似ること)をスラスラ言えるようになるまで何度も練習します。

この勉強法を繰り返すことで、Part3の会話文の内容はバッチリ把握出来るようになるでしょう。

勉強法③:字幕なしの洋画鑑賞

英語を勉強している方の多くは、学習の一環として洋画を字幕設定で鑑賞しているのではないでしょうか。

洋画鑑賞はやり方次第でPart3の英会話のリスニング能力向上に効果を発揮します。
そのやり方というのが、“字幕なしの英語音声で鑑賞すること”

字幕ばかりに気を取られて英語を聴き取る意識が低下してしまうとあまり効果は見込めないので、たまに字幕を消して英語の発音に集中する時間を作ってみてください。

MEMO
さらに、洋画内の英会話に合わせてシャドーイングの練習を行うのもおすすめです。

以下で洋画での英語学習時におすすめしたい洋画3選をご紹介します。

⑴『プラダを着た悪魔』

アン・ハサウェイの主演作。
英語学習におすすめの教材として定評があります。

おすすめポイント
  • 作品中に英会話が頻出。
  • 日常会話が多い。
  • 飽きの来ないストーリー。

会話でのやり取りを中心に物語が展開され、その中に日常会話を多く含んでいます。
Part3のリスニング対策に効果があるのはもちろん、繰り返し観ても楽しめるのは英語を勉強する上で大事な要素となるでしょう。

⑵『ターミナル』

初めは英語が全く話せなかったトム・ハンクス演じる主人公が、空港に閉じ込められている間に少しずつ英語力を身につけていく姿が英語学習者の共感を誘います。

おすすめポイント
  • 実用性の高い英会話が頻出。
  • 単語の難易度が優しめ。

英会話には、空港内で日常的に使用されるフレーズが多数使用されています。
主人公の話すたどたどしい英語は簡単な単語ばかりなので、TOEIC600点ほどの実力があれば初鑑賞時でもおおよその内容把握が可能です。

⑶『ディズニー映画』

どの年代にも愛される有名作品ばかりのディズニー映画。
子供向けに構成された簡単な表現が多いので、英語の勉強にうってつけなんです。

おすすめポイント
  • 単語の難易度が優しめ。
  • 作品の選び甲斐がある。
  • 挿入歌から入りやすい。

多数のディズニー映画から好きな教材を選ぶだけでも楽しいです。

英語歌詞の挿入歌は、誰もが一度は耳にしたことがあるような名曲ばかり。
そこからならシャドーイングの練習を始めやすい方も多いと思います。

TOEIC Part3の解き方のコツ

解き方のコツ①:設問・選択肢を先読みする

Part3冒頭でDirectionが放送されている時間各設問が読み上げられている時間を活用して設問と選択肢を先読みするのがスコアアップの鍵となります。

何も準備しないでリスニングを聞くのと、設問・選択肢を読んでから聞くのでは心構えが大きく違ってきますが、先読みにはどうしても“慣れ”が必要です。
そのために活用してほしいのが、本番さながらの問題に触れられる『TOEIC公式問題集』

初めは3~4問で区切り、最終的に本番同様の時間内で先読みから解答までの流れをスムーズに行えるよう繰り返していきます。
分からない単語、聞き取れなかった単語は書き出しておいて復習の際に暗記することを習慣づけてください。

次第にPart3を解くリズムに慣れていくのを実感出来るでしょう。

注意
あまりに先読みしすぎると解答中にその内容を忘れてしまうことがあるので、約50秒間のDirection部分で先読みするのはQ32~34程度にとどめるのが無難です。
残りの問題は、前問の設問が読み上げられている間に先読みするクセをつけてください。

一番大切なのは英会話の内容を正しく把握することなので、先読みすることに集中しすぎて音声を聞き逃すことのないよう注意しましょう。

解き方のコツ②:英会話の内容すべてを聞き取る

先に設問を読んでおくと、それに関連する部分のみを聞き取ろうとする方が多いです。

しかし、設問で触れられていない人物の発言に答えが含まれる可能性も大いにあり得るので、出来るだけ会話文すべてを聞くのがポイント。
その中で情報の取捨選択が出来るよう日々の練習を積み重ねていきましょう。

まとめ

以上、TOEIC Part3のスコアアップに繋がる勉強法本番で焦らないために知っておくべき解き方のコツについて触れてきましたが、このパートにおいて先読みの重要性がどれだけ高いかをお分かり頂けたのではないでしょうか。

自然と先読みするクセがつくまでは、ある程度時間が要されます。
しかし、本記事でご紹介した内容を基に勉強を進めていくことで、出来る限り効率的にリスニング・リーディング能力とも向上させられるでしょう。
自身に必要な情報があれば活用し、目標スコア達成のためにお役立てください!